プログラマーは残業が多い職業だと思いますか?
実は完全に職場によるため、プログラマーという職業で残業が多いか少ないかは決まりません。
私は毎日のように9~23時で働き続けたこともありますし、今の現場では基本的に残業時間はゼロです。
それくらい天地の差があることだと思っていたほうが良いでしょう。
では現役エンジニアである私の経験から、どのようなパターンが見受けられると残業の多いのかをお話します。
自社開発は残業が少ない
まず開発形態には以下のような種類があります。
- 自社開発:自社で自社サービスを開発する
- 受託開発:お客様企業から案件を受注して自社で開発する
- 客先常駐:自社から人材を派遣してお客様企業で開発する
自社開発の場合は開発スケジュールを自ら決定できるため遅延が生じても調整が効きやすいというメリットがあります。
サービスのリリースを延期したりする判断も可能なため、残業を十分に避けることが可能です。
一方、受託開発ではお客様企業から、よく「この仕事をどのくらいで終わらせられますか」と要望が来ます。
当然仕事を勝ち取るために「我々の会社であれば〇日でできます」ときついスケジュールで受注することも少なくありません。
そして一度決まったスケジュールは自社の判断で勝手に変えることはできないため調整も難しいことがほとんどです。
続いて、客先常駐ではお客様企業に出社し開発をすることになります。
この場合の稼働時間は本当にお客様企業の性質次第になるでしょう。
ただ仕事を頂いている都合上、会社の信用を守る必要があります。
そのため予定した納期に間に合わなさそうであれば残業をしてでも貢献しなくてはいけないというプレッシャーは避けられません。
上記のような理由から残業を減らしたいのであれば極力自社開発の案件に参画するのが良いでしょう。

自社開発では開発スケジュールを自らコントロールできるため残業が出にくい
他社と提携したサービスを開発する現場は残業が多い
また他社と提携したサービスを開発する場合、残業が多くなることがあります。
他社サービスを利用したサービスではなく、他社と共同で作るサービスのことを指しています。
これは必ずしも起こるという訳ではなく、会社間のコミュニケーションが上手くいかないことで起こりやすいです。
仕様に沿って開発してある程度作り終えてから仕様変更が入り作り直しが必要となるパターンや、提携先の開発が上手く進まず自社もペースダウンしなくてはいけないパターンなどがあります。
このような状況になるとできることが無くて暇だった状態から、いきなり尻に火が付いた状態になりやすいです。
作業量が突如増加するため突発的な残業が増えやすい傾向にあります。
この問題は会社間のコミュニケーション起因のため、自分が橋渡し役にいないと解決できない問題であることが多いです。

他社と提携してサービス開発するとコミュニケーション次第では突発的な残業が発生しやすい
プログラマーまで工数の相談が来ない現場は残業が多い
これも実体験ですが「〇〇というタスクを〇日までに仕上げて欲しい」という一方的なタスクが来た際は大体残業が出ます。
さらに言えば、上司が独断で「〇〇君なら〇日までに仕上げられるだろう」くらいの見積もりをした時も比較的に残業が出ます。
誰に非があるとかいう話ではありませんが、実際にプログラムを書く予定のエンジニアまで工数の相談が来ない場合は誤差が大きくなるのです。
工数をその場で決める必要があったりして、なかなか末端までヒアリングできないのはわかっています。
ただ現実問題としてプログラムを書く本人がどのような懸念点を持っているかという点を確認しない見積もりは誤差が大きくなりやすいという話です。
このような問題を解決には、少数精鋭で取り組む1週間くらいのスプリントでまわすスクラム開発が有効です。
短いスプリントのため課題が明確化され、連携も密に取りやすく個人的にオススメしたい開発手法となっています。
工数確認は可能な限り本人までヒアリングしていきましょう。

末端まで工数のヒアリングがない見積もりは誤差があって当然。スクラム開発などを取り入れて解消したいところ。
まとめ
今回はプログラマーは残業が多いかについてお話ししました。
自社開発ではリスケジュールやリリースの延期判断が容易であるため残業が少ない傾向があります。
また他社と提携したサービスを開発する現場は会社間のコミュニケーションが疎かになることで残業が突発的に増えることも考えられるでしょう。
そしてプログラムを書くエンジニア本人に工数確認が行き届かないプロジェクトでは見積もりが甘く残業が出やすいです。
解決策としては、最近主流のスクラム開発を細かいスプリントで開発していくことで誤差の少ない適切なスケジュールを組むことができるようになる可能性があります。
実体験から残業が出やすい傾向をまとめましたが、これらは簡単に避けられる問題ではありません。
自分ひとりの力で残業を解消することが困難な場合は転職も視野に入れるべきかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。