何かしらの理由で仕事を辞めようと思った時、その理由を上司に伝える必要がありますよね。
「一身上の都合で」と言い切っても良いのですが、上司もきっとスッキリしません。
また会社としても貴重な人材を失いたくないので、必死に退職を抑止しようとします。
多くの場合退職する意志は固まっているので、言いくるめられずに円満退職したいですよね。
この記事では、退職理由を告げる際に言いくるめられずに円満退職できるコツと具体例を紹介します。
ポジティブに伝える
退職理由を伝えるには、ポジティブに伝えることが重要です。
ポジティブに伝えると、自己決定感を示すことができるため引き止められにくくなります。
逆にネガティブな理由を伝えると、相手は改善案を提示して退職しないよう誘導しやすくなります。
ポジティブに伝えることは、退職でも転職でも有利です。
ポジティブさには問題点がないので、嫌なところを指摘されにくいです。
是非覚えておきましょう。
言い切る
退職したいのであれば、ポジティブに伝えることに加え、決定済みであることを明示しましょう。
具体的には語尾を「〜します」などと言い切ることが重要です。
なぜなら断言することで退職の相談ではなく、報告であることを示せるからです。
例えば、「仕事を辞めようと思っています」ではなく、「仕事を辞めます」のように伝えましょう。
退職理由とその伝え方
それでは、次から具体的な退職理由の伝え方を見ていきましょう。
給料が低い
まず給与が低い場合の伝え方です。
このケースでは特に特別な言い回しは必要ありません。
しかし、ポジティブに伝えるだけで印象が良くなります。
「給料が低いから」ではなく、「さらなる年収アップに挑戦したいから」などと答えるべきでしょう。
また、金額面だけの問題だけなので、金額交渉で引き止められる可能性があります。
その場合は、今の月収の2倍くらいの金額伝えればすぐに引き下がります。
もし「そんな金額を提示して転職ができると思っているのか」等と言われても「始める前から諦めるよりベストを尽くします」と伝えると良いでしょう。
人間関係が悪い
人間関係に問題を抱えている場合は、人を悪く言わないよう注意しましょう。
人を悪く言うとネガティブに捉えられます。
そもそも人間関係とは「鏡」なのです。
自分の態度が相手に反射して自分に返ってきます。
他人を悪者扱いするのではなく、その経験からどうしたいのかを伝えると良いでしょう。
例えば、「〇〇さんと合わなくて〜」ではなく、「業務を通じてチームワークの重要性を理解しました。今後はチームとして成果を出しやすい社風の企業で頑張ります」と伝えると良いでしょう。
労働環境が悪い
次は仕事が休みにくかったり、残業が多かったり、定時退社しにくい雰囲気だったりした場合です。
このような場合も「残業が多いから〜」等と不満を漏らすのではなく、「仕事とプライベートを両立出来る環境に身を置きたいから」のように、自分がどうしたいのかを伝えるのが良いでしょう。
稀に労働環境を見直すため残って欲しいと引き止められる可能性があります。
しかし、冷静に考えてください。
労働環境への不満で退職したのはあなただけでしょうか。
きっと違いますよね。
労働環境の改善ができなかった結果が今の会社なのです。
その場限りの口約束を鵜呑みにせず、理想の環境への転職を目指しましょう。
評価されない
次は仕事が評価されない場合です。
評価に悩まれているということは、勤続年数がそこそこ長いのだと思います。
その勤続年数で携わった業務で得たスキルは、本人が思っている以上に価値があります。
それが評価されないということは、会社が求めている人材とミスマッチが発生していると考えてしまいましょう。
そのため、退職理由を伝えるのであれば「仕事が評価されないから〜」ではなく、「業務で得たスキルを、必要としている企業で活用したいから」と伝えると良いでしょう。
やりがいを感じない
最後はやりがいを感じない場合です。
この場合は、業務自体に興味が無くなってしまったことになります。
だからといって「もうやる気がない、つまらないから」とは言えませんよね。
そんな時は、「別の業種を視野に挑戦したいから」と伝えると良いでしょう。
やりがいを感じないことは悪いことではありません。
無数の業種の中から、自分に合わない業種を1つ発見できたのです。
そういう意味では間違いなく一歩前進しています。
なので、ネガティブに伝えるのは止めて、他の業種に興味がある(かもしれない)という点をポジティブに受け止めて伝えましょう。
まとめ
今回は、言いくるめられず円満退職しやすい退職理由の伝え方のお話でした。
言いくるめられにくくするために、退職理由は自分がどうしたいかをポジティブに伝えることが重要です。
そして、退職の相談ではなく報告であることを明示するために、「〜します」と断言するようにしましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。